トレーラーハウスへ向けて車を走らせながら 僕は一生懸命 言い訳を考えていた。
だけれども さっきのベッキーの
『Oh, it’s my husband………..』
といったのが頭にこびりついて離れないので 結局言い訳を思いつかずにレーラーハウスに到着してしまった。
『ちょっと煙草を買いに行ってくる』
といって出てから すでに2時間くらい経っていた。(汗)
『え~い! ままよ!』
『ただいま~』と何食わぬ顔でトレーラーハウスに入っていったら、もう全員それぞれの部屋に篭もっていて、リビングには誰もいなかった。
僕と違って皆さん勉強熱心なんです。(笑)
しかしこのもやもやとした気持ちを何とかせんと、今日寝られないな~と思いながら 斉さんの部屋のドアをノックした。
『お~。どうぞ~。』
『お~。ボンか。どうした?』
と笑顔で斉さん。 こういうときの斉さんの笑顔にはとっても救われる。
斉さんは新宿の歌舞伎町にスナックを2件も持っているらしい。
沖縄から立身出世を夢見て裸一貫で東京へ乗り込み、今のポジションを掴んだんだそうな。
だからとっても頼りになるお兄さんて感じです。(毛深いけど)
今まで一度も怒ったところ見たことないし。冒険大好きって感じで、好奇心旺盛の僕にいつもつきあってくれてます。
『実はね。…. 』 かくかくしかじか…
インポの坪井さんとの一件、ベッキーの旦那の件、ラブレターの件やらを話した。
斉さんは僕の話を聞きながら
『ひっひっひっ』 とか 『かっかっかっ』 とか腹をかかえて笑い転げていた。
こちとら真剣なんですぜ! おっさん!
『ま~、とりあえず目上の先輩を立ててあげたんだから、よし! 感心感心。』
『インポの男を立ててあげたんだから、感謝されんじゃね~の?』 (笑) 『けっけっけっ』(笑)
って 独りで受けてます。
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