ベッキーが自慢のステレオセットで、「天国への階段」のレコードを大音量でかけた。
高音がこちらへ飛んでくる。
以下、割愛(表現が刺激的すぎるので自主規制)
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坪井さんが 「そろそろ帰ろうか」とみんなを促した。
ベッキーに礼を言って CLEARLAKE OAKSを後にした。
その車中、まだ余韻が残る葉っぱの話と、ベッキーとスターの話で持ちきり。 数時間前まで、どちらかというと大人しめで、Written Written (筆記試験、筆記試験)と試験のことしか頭になかった連中が、もう水を得た魚のように、みんなしゃげるしゃべる。
そんな喧噪の中、僕は「ベッキーを俺の彼女にしてやる」と密かに心に誓ったのであった。
翌日 トレーラーハウスでフライト訓練の順番を待つ間、昨日の出来事を俺と坪井さんとで話していたら、
坪井さんが急に
「実は俺、インポなんだよね」
「トル コ(今のソープランド)へ行っても 立たないもんだから いつも女の子の肩をもんで帰ってくるんだ・・・」
「でも、金髪とだったら 立つかもしれん」
(葉っぱもあるし….)
「エ~ッ!!? そんな~~・・・」、と俺は口にも 顔にも出せなかった。
「そうですか、立つといいですね。デート申し込んだらどうですか?」
心にもないことが 口から出てしまっていた。
「そうやな、ボーリングにでも誘うかな?」
「いいですね~、そうしたらいいですよ。」
なんて話していると、アメ車特有の太い排気音が近づいてきた。
窓の外に目をやると、ベッキーのアパートの前においてあった赤いトラックが近づいてくる。
ベッキーだ!
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