外界が全く見えないまま(外をフードの隙間からチラ見することも出来ますがそれでは訓練の意味がありませんので)、フード内の計器に目を配りディレクショナルジャイロ(定針儀)で一定方向への飛行を維持しつつ、上昇率も500f/分にあわせて上空へ駆け上がります。
その状態を維持しつつ、ベイ・デパーチャーとコンタクトをするのですが、実はこれが至難の業。
というのもデパーチャー・サイトは他のエアラインとの交信で割り込む隙を見つけるのには、各出発機の動向を把握していないと、『今だ!』とマイクのスイッチを押せないのです。
そんな中、隙間を見つけて『Bay departure, Cessna 9568G 1,500 climbing with you』と送信。するとデパーチャーの管制官から『68G radar contact, Heading 010 climb to 3,000』と返答。
リードバックをして指示された方位10度の方向へ機を向け、高度3,000フィートへ上昇を続けます。もちろんこの時も外界が見えないようにフードを被っていますので、計器を頼りに飛んでいます。というか、計器しか頼るものがありません。
離陸と同時にスイッチを押したストップウォッチに目をやると15分経過。
針路から想像するにオークランド空港の上空辺りのはずです、しかし外界は見えませんので軽くチャート(航空地図)に目をやり確認します。
するとデパーチャー管制から『68G (シックス・エイト・ゴルフ) Fly Heading 320 clibm and maintain 5,000』と指示されます。
針路を320度の方向へ向け上昇を続けます。
上昇が終わった後はフライトプラン通り、多分ユージン空港の周辺まで一直線のルートです。
(エンルート飛行中は他機の位置情報が入る位のフライトですので途中省略します)
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