アメリカへの入国をシアトルのイミグレーションでキャンセルし帰国した1ヶ月後、
今度は大韓航空を使い、ロサンゼルスからなんとか本当にアメリカへ入国できました。
初めてのアメリカ、初めてのカリフォルニア、初めてのロサンゼルス。
無事通関も済ませてターミナルビルの外へ出ました。
乾いた空気を胸いっぱい吸い込み、空を見上げるとターミナルビルとパーキングビルのすき間から見える空は真っ青。
まさに映画に出てくる風景そのものでした。
初めてみるアメリカの風景は さんさんと降り注ぐ太陽の光できらきらと輝いています。
日本では感じられない 『何か』 をすごく感じました。
それが何なのか言葉では表しがたいのですが 心の奥底からふつふつと沸いてくるパワーというかエネルギーというか…
しかしそれは確実に存在していると思いました。
「何か出来そう」
自然にそんな言葉が口からでてくる。
その不思議な心地よい感覚を今でもはっきり覚えています。
実はそんな感動に浸ってばかりもいられませんでした。
次は国内線に乗り換えなければなりません。目的地はサンフランシスコだからです。
ロサンゼルスでトランジット、航空会社はユナイテッド・エアライン。
このただっ広いロサンゼルス空港でユナイテッドのチェックインカウンターまでたどり着かなけれ
ばなりません。
さて、 (どこにあるんだろう? あっちへ行ってみよう!)
と、僕は大きなボストンバッグを引きずりながら歩き始めました。
少し歩くとウェスタン・エアラインのカウンターが目に入りました。
そこでユナイテッド・エアラインのチェックイン・カウンターが何処にあるのか尋ねてみることにしました。
まずは頭の中で英作文。
「Where is United Airline’s check in counter?」
これで通じるはずです。数回声に出して練習もしました。
いざ、本番です。僕のアメリカ上陸後 英語での第一声です。
カウンター内でグランドホステスさん2人がおしゃべりに興じているところへ近づいていき、深呼吸。
そして勇気を振り絞って 尋ねました。
・・・カウンターのホステスさん二人は顔を見合わせながら
「きゃははははは」 と大笑い。
何故笑われているのか?キョトーンとしていると彼女らが
「Here!」 と床を指さして笑っています。
??訳がわからない僕は再度頭の中で英作文。
「What did I say?」
すると 「Where is United States?」…..
と笑いながら教えてくれました。
僕は彼女達に「アメリカはどこですか?」と尋ねたのです。
それを聞いた僕も大笑い、ここで僕もようやくリラックス。
再度ユナイテッドのチェックインカウンターの場所を尋ね 無事チェックインすることが出来ました。
今ならすぐにターミナルの循環バスにのってトランジットするのですが
そんなことも知らずに単身アメリカに乗り込んだ僕のアメリカでの良い思い出となりました。
アメリカに行っても英語出来ないと面白さ半減です。
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